
秋の訪れを感じる9月。
日差しがやわらかくなり、空気が澄んでくる頃にやってくるのが「秋分の日」です。
2025年は 9月23日(火・祝)。
この日は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、自然のリズムを実感できる日でもあります。
また「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日に定められており、日本人の暮らしに深く根づいた大切な節目の一日です。
この記事では、秋分の日の意味や由来、2025年の日付の決まり方、食べ物や風習、そして英語での説明方法まで解説します。
秋分の日の背景を知ることで、日常が深まり、気づきや変化のきっかけとなれば嬉しいです。
秋分の日とは?その意味と由来
秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる特別な日です。
太陽が真東から昇り、真西に沈むこの日は「自然をたたえ、生き物を慈しむ日」として、国民の祝日に定められています。
昔から日本では、春と秋の「お彼岸」にご先祖さまを供養する習慣があります。
秋分の日はそのちょうど中日にあたり、家族でお墓参りをしたり、仏壇にお供えをしたりする日。
ただのお休みの日ではなく、「祖先を敬い、自然に感謝する心」を大切にする文化が根づいているのです。
ちなみに、祈る行為というのはご先祖様のためにするのではなく、生きている人たちのために存在すると脳科学では言われています。祈ることで人の心は救われるそうです。
秋分の日はいつ?【2025・2026年の日付一覧】
2025年の秋分の日は 9月23日(火・祝) です。
ただし、秋分の日は毎年固定ではなく、地球と太陽の動きによって「9月22日」や「9月23日」にずれることがあります。
この日付は国立天文台が天体の観測をもとに発表し、その翌年の「暦要項」として正式に決まる仕組みになります。
自然のリズムに合わせて祝日が変わるなんて、ちょっとロマンを感じるなぁ
子供にも教えてあげたい!子供の学びのきっかけになるね!
秋分の日は祝日?休みの理由
秋分の日は国民の祝日のひとつ。学校や会社も多くがお休みになります。
理由は「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として定められているから。
また、秋分の日が日曜日にあたると、翌日の月曜日が振替休日になります。
3連休になる年もあるので、家族でのお出かけや帰省のきっかけになることも多いです。
秋分の日にやること・風習
秋分の日といえば「お彼岸」。家族そろってお墓参りをするのが定番です。
お墓や仏壇をきれいに掃除し、お花やお供物を供えて手を合わせる時間は、普段の生活ではなかなか持てない「心を整えるひととき」でもあります。
また、この時期は「季節の変わり目」。夏の疲れが出やすい時期でもあるので、断捨離をしたり、部屋を整えたり、体をいたわる時間にするのもおすすめです。
スピリチュアル的には「心身のバランスを整えるゲートの日」とも言われています。
ちなみに祈りを捧げるとは、ご先祖様のためにあるのではなく生きている人達のためにあると脳科学では言われています。祈ることで人の心が救われるそうです。
秋分の日をきっかけに手を合わせ祈りを捧げてみてはいかかでしょうか。
秋分の日の食べ物と行事食

秋分の日に欠かせないのが「おはぎ」です。
もち米とうるち米を混ぜて炊き、あんこをまとわせた素朴なお菓子。小豆の赤い色には「邪気を払う力がある」と信じられてきました。
秋のお彼岸は「萩(はぎ)の花」にちなんで「おはぎ」と呼ばれ、春は「牡丹の花」にちなんで「ぼたもち」と呼ばれます。
そのほかにも赤飯や旬の魚、和菓子をお供えする地域もあります。
食卓を通して「季節を感じる心」を子どもに伝えていけるのも、秋分の日の良さと言われています。
我が家は子供がはおはぎが食べれて嬉しそう。
秋分の日と天文学・自然現象
秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈む日。
つまり、昼と夜の長さがほぼ同じになります。これを境にだんだんと夜が長くなり、秋の深まりを実感できるようになります。
また、この日を境に空気が澄んで、星が一段と美しく見えるように。天秤座の時期に入ることから「バランスを整える日」と言われることもあります。
肌寒さを感じるので体調管理には気をつけてお過ごしください。
秋分の日を英語で説明するには?
秋分の日は英語で “Autumnal Equinox Day” といいます。
説明するなら、例えばこんな感じ。
Autumnal Equinox Day is a Japanese national holiday.
People visit their ancestors’ graves and eat “ohagi,” a sweet rice cake with red bean paste.
(訳)秋分の日は日本の国民の祝日です。人々は先祖の墓参りをし、餡子を練り込んだ甘い餅「おはぎ」を食べます。
海外の人に伝えるときも、日本らしい文化が伝わる表現になります。
秋分の日に関する雑学
秋分の日には、面白い豆知識や神秘的なエピソードもたくさんあります。
メキシコの古代遺跡「チチェン・イッツァ」にあるピラミッド「ククルカン」では、秋分の日にだけ特別な現象が起こります。夕日の角度と建物の影がぴたりと重なり、まるで神が降臨してくるような蛇の姿が浮かび上がるのです。観光客にも人気で「世界の七不思議」と呼ばれることもあります。
日本では「秋分の日=秋のお彼岸」と結びついており、お墓参りやおはぎを食べる習慣が定番になっています。国の祝日としてだけでなく、暮らしに根づいた文化として大切にされているんですね。
また、「昼と夜の長さが同じ日」とよく言われますが、実際には少しだけ昼のほうが長いのだとか。これは、大気による屈折や太陽の見かけ上の大きさが影響しているそうです。理科や天文学の観点でも、秋分の日は興味深いテーマになっています。
秋分の日はただの祝日ではなく、世界的にも神秘とロマンに包まれた日だと伝えられてきました。
まとめ
2025年の秋分の日は 9月23日(火・祝)。
祖先を敬い、自然に感謝する大切な祝日です。
お墓参りやおはぎを食べる風習を通じて、先人たちの想いや季節の移ろいを感じることができます。
ただの休日として過ごすのではなく、心を落ち着ける1日にしてみてはいかがでしょうか。