【結論】
日本には主に6種類のモグラが生息しています。話題のミズラモグラのほかに、アズマモグラ・コウベモグラなど、地域ごとに違う種類が分布しています。
白神山地でミズラモグラが見つかったニュースを見て、
「モグラって他にどんな種類がいるの?」
と気になった方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、
日本には主に6種類のモグラが生息していて、
種類ごとに分布する地域が異なります。
この記事では、
日本にいるモグラの種類と見分け方、
普段あまり見かけない理由を整理します。
【この記事でわかること】
- 日本に生息するモグラの種類と数
- 種類ごとの生息地の違い
- モグラを普段あまり見かけない理由
- 絶滅が心配されている種類があること
モグラの結論は日本に主に6種類
日本に生息するモグラは、
主にミズラモグラ・アズマモグラ・コウベモグラ・サドモグラ・エチゴモグラ・センカクモグラの6種類とされています。
このうち、私たちの生活圏に比較的近いところにいるのは
アズマモグラとコウベモグラの2種類です。
畑や公園の地面にできる盛り土(モグラ塚)の主も、多くはこの2種類とされています。
地域によってどちらの種類が優勢かが分かれているのも特徴で、
東日本ではアズマモグラ、西日本ではコウベモグラが
圧倒的に多いといわれています。
残りの4種類、サドモグラ・エチゴモグラ・センカクモグラ・ミズラモグラは、
限られた地域にしか生息しておらず、
絶滅が心配されている種類です。
モグラはすべて食虫目(トガリネズミ目)モグラ科に分類される動物で、
種類によって体の大きさや毛の色に違いはあるものの、
土の中で暮らす習性はどの種類も共通しています。
話題になった経緯
2026年9月、弘前大学の研究グループが、
世界遺産・白神山地でミズラモグラの生息を青森県内で初めて確認したと発表しました。
発見場所は暗門の滝付近の遊歩道で、標高は約320メートルでした。
ミズラモグラは、本州の限られた山地にだけ生息する希少種です。
ふわふわとした丸い見た目がSNSで「ぬいぐるみみたい」と話題になり、
「モグラにはどんな種類がいるのか」という関心が広がるきっかけになりました。
読者が追加で知りたいポイント
ここで気になるのが、
「アズマモグラとコウベモグラの違い」と「なぜモグラを普段見かけないのか」の2点です。
アズマモグラは、本州中部(静岡県・長野県・石川県)から北側と
紀伊半島などに分布しています。
コウベモグラは、本州中部から南側と四国・九州などに分布しています。
見た目だけで見分けるのは難しく、
コウベモグラのほうがやや体が大きい傾向はあるものの、
実際には「その地域にどちらが多く生息しているか」で
判断するのが実用的とされています。
補足・メモ
モグラの仲間は一生のほとんどを土の中で過ごし、地上に出ることがほとんどありません。そのため、姿を直接見かける機会自体がとても少ない生き物です。
庭や畑にできる盛り土を見かけても、
本人(本モグラ)の姿を見ることはめったにありません。
これは、モグラが視力にほとんど頼らず、
土の中でミミズや昆虫を探して暮らしているためです。
モグラの前足は、土を掘りやすいように
シャベルのような形に発達しています。
この体のつくりのおかげで、地中にトンネルを掘り進みながら、
効率よくエサを探すことができます。
主なエサは、ミミズや昆虫の幼虫などです。
たくさん食べる生き物として知られており、
エサとなる生き物が豊富な場所を選んで
トンネルを掘る習性があります。
公式情報・報道で確認できること
サドモグラ・エチゴモグラ・センカクモグラ・ミズラモグラの4種類は、
生息域が限られていることから、絶滅が心配されている種類として扱われています。
センカクモグラは尖閣諸島の魚釣島のみ、
サドモグラは佐渡島のみ、
エチゴモグラは新潟県越後平野の一部のみに生息するなど、
それぞれ生息できる場所が限られています。
離島や特定の平野部など、生息できる範囲がもともと狭いことが、
希少種とされる大きな理由になっています。
ミズラモグラも、アズマモグラより前から生息していた種類とされ、
生息域が徐々に狭まり、山地などに
隔離されるように分布するようになったと考えられています。
開発による生息地の減少や、
気候の変化なども、こうした希少種の分布に
影響している可能性があると考えられています。
今回のミズラモグラの発見のように、
新しい生息記録が積み重なることで、
今後の保全の取り組みにも役立つと期待されています。
未確認のこと・注意点
モグラの生態には、
まだ研究者にも分かっていない部分が多く残っています。
特に希少な種類については、詳しい生息数や行動範囲が
公表されていません。
また、庭先や畑でモグラの被害に困っている場合、
種類の見分けよりも、専門業者や自治体の窓口に
相談することをおすすめします。
希少種が含まれる可能性もあるため、自己判断での駆除は避けたほうが安心です。
野生のモグラを見つけても、
弱っているように見える場合を含めて、
むやみに持ち帰ったり触れたりしないようにしましょう。
気になる場合は、地域の自然保護担当窓口や
専門機関に相談するのが安心です。
まとめ
日本のモグラについてのポイントを整理します。
- 日本には主に6種類のモグラが生息している
- 身近なのはアズマモグラとコウベモグラの2種類
- 残る4種類は生息域が限られ、絶滅が心配されている
- 話題のミズラモグラは本州の限られた山地にのみ生息
- モグラは一生のほとんどを土の中で過ごすため見かけにくい
- 見分け方は「その地域にどの種類が多いか」が実用的
普段は目にする機会が少ないモグラですが、
種類や生態を知ると、身近な自然への見方が少し変わってきます。
子どもと一緒に、図鑑などで詳しい姿を確認してみるのもおすすめです。
身近な場所にいるアズマモグラ・コウベモグラと、
山地に隔離されて暮らす希少な4種類。
同じモグラ科でも、置かれている環境はさまざまです。
今回のニュースをきっかけに、身近な生き物にも
目を向けてみてはいかがでしょうか。
モグラの種類に関するQ&A
日本にはモグラが何種類いますか?
主にミズラモグラ・アズマモグラ・コウベモグラ・サドモグラ・エチゴモグラ・センカクモグラの6種類とされています。身近なのはアズマモグラとコウベモグラです。
アズマモグラとコウベモグラはどう見分けますか?
見た目での判別は難しく、コウベモグラのほうがやや体が大きい傾向があります。実際には、その地域にどちらの種類が多く生息しているかで判断するのが実用的とされています。
なぜモグラは普段見かけないのですか?
モグラは一生のほとんどを土の中で過ごし、視力にほとんど頼らずに暮らしているためです。地上に姿を現す機会自体がとても少ない生き物です。
モグラは何を食べていますか?
主にミミズや昆虫の幼虫などを食べています。シャベルのような前足で土を掘り進みながら、エサとなる生き物が豊富な場所を選んでトンネルを作る習性があります。